破風板(はふいた)・鼻隠しの役割や劣化症状について説明します!!

更新日:6月21日



破風板とは

破風板とは、屋根の側面に取り付けられている板になります。

屋根の裏側の側面を破風と呼ぶことから名付けられました。


ケラバと破風板は混同されることがありますが、ケラバは材木の名ではなく破風板などがついている部分のことを言います。


その他に間違われやすいのが鼻隠しです。

破風板との差は雨樋が付いているか、付いていないかの違いです。

鼻隠しは雨樋が付いていますが、破風板にはついていません。


鼻隠しとは

鼻隠しとは、軒先に取り付ける横版です。

垂木と呼ばれる屋根の枠組みの縦軸先端部分の切り口を隠す為取り付けられた部材です。

垂木の先端を建築用語で鼻と呼ばれているので、この部材は鼻隠しと呼ばれています。



破風板(はふばん)の役割とは


強風対策について

破風板は強風対策の役割があります。

屋根は上方向から吹く風は強いと言われています。

ですが、横や下からから吹き付ける風には弱いです。

なので、強風の際に屋根が吹き飛ばされない為に、ケラバに破風(はふ)が取り付けられています。


雨漏り対策について

破風板は外壁に当たる雨水を減らして、屋根の内部への雨水の侵入を防ぐ役割があります。

屋根に雨水が侵入した場合、雨漏りの原因になります。

雨漏りをしにくくする目的でも、破風板は取り付けられています。


防火対策について

破風板は、屋根への延焼を抑制する効果もあります。

建物の火災は火元から始まり、下から上へと燃え広がる傾向があります。

屋根裏は防火対策がされていないので無防備な状態となっている為、破風板があることで下から上がってきた炎が屋根裏まで燃えるのを防いでくれます。


鼻隠しの役割とは


屋根の強度を上げる

垂木同士を繋ぐ役割をしているので、屋根の強度が上がる効果があります。


見栄えが良くなる

1番の目的は屋根の垂木の切り口を隠し、見栄えをよくすることです


垂木の腐食の防止

垂木の鼻といわれる切り口は、水分を吸収しやすいので、その小口を鼻隠しで覆うことで垂木の腐食を防止します。


雨樋野取り付けの為

鼻隠しは見栄えの他に、雨水処理に必要不可欠な雨樋を取り付ける重要な部位です。



美観について


破風板の機能は見た目の美しさもあります。

破風板を付けることで屋根の側面が見えなくなり、美しさが向上します。


破風板は切妻造(きりづまづくり)や入母造(いりもやづくり)に目立つパーツです。


破風板の材質の種類について


木材系



木材系の破風板は、木材用の塗料を塗布して使用されます。

原料は主にスギです。


木材系の破風板は一般的な材料でしたが、近年では減少傾向にあります。

木材系の破風板が減少している理由は、他の材料に比べて防火性や耐久性が低い為です。

木材は、伸び縮みにより塗装が剝れやすいこともデメリットです。


金属系


金属系の破風板の材質は、ガルバリウム鋼板が一般的です。

ガルバリウム鋼板とは、ガルバリウムという合金で鉄をコーティングしたものをいいます。

見た目が美しく耐久性にも優れているので、使用されることが多い材質です。


金属系の破風板は、火事の際に延焼を起こしにくいですが、水分により錆びるリスクもあります。


窯業系

窯業系の破風板は主にセメント等の複合材です。

セメントは吸水性が高いので、専用の塗料を塗って使用します。

塗料が劣化すると破風板内部に水が侵入する為、数年に1度再塗装が必要になります。


耐久性と耐火性に優れた材料なので、近年利用が増えている破風板の素材となります。


その他の破風板

プラスチック(ポリ塩化ビニル)製の破風板は、軽量で耐久性が高いという特徴があります。

プラスチック製の破風板は、熱に弱いので、照り返しの熱で変形してしまう恐れがあるので、施工事例が多くはありません。


モルタル性の破風板は、下地の上にモルタルを塗って仕上げます。

外壁がモルタルで出来た建造物に多いですが、モルタルの外壁の建物自体が減少していることにより、近年では施工が減っています。


千葉県市原市でモルタル性の破風板やその他の破風板の塗装や修理は株式会社ネステアまで


鼻隠しの素材


木製

安価になりますが、紫外線の影響を受けやすく鼻隠しの劣化が早いです。

以前は木製が主流でした。

ですが、現在は鋼板や窯業系の素材を使用して作られている素材が選ばれています。


千葉県市原市で木製の鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


モルタル系

木下地の上にモルタル塗装で仕上げたものです。

モルタルの外装が流行していた際の鼻隠しは、同じくモルタルで塗られている鼻隠しが多いです。


千葉県市原市でモルタル系の鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


ガルバリウム鋼板

木下地の上に、ガルバリウム鋼板を被せて補強したものです。

耐用年数は30年以上と言われています。

ガルバリウム鋼板はメンテナンスフリーが特徴となっています。


千葉県市原市でガルバリウム鋼板の鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


トタン巻き

木下地の上にトタンを巻いて補強したものになります。

ガルバリウム鋼板と比較すると錆びに弱いです。

耐用年数は15年前後となります。


千葉県市原市トタン巻きの鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


窯業系サイディング

セラミックやセメントなどの複合材で作られた板材になります。

特に耐火性・耐久性に優れていて見栄えも良いので人気です。


千葉県市原市で窯業系サイディングの鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


塩化ビニール系

塩化ビニール系は軽量メンテナンスフリーで無塗装で耐用年数も長いのが特徴です。


千葉県市原市で塩化ビニール系の鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


その他

洋風の建物は硬化セメント系の鼻隠しが仕様されていることも多いです。


千葉県市原市でその他の鼻隠しの塗装や修理は株式会社ネステアまで


破風板の修理が必要な時について

破風板は雨風にさらされる機会が多い為、外壁に比べて早く劣化が起こります。


色褪せ



施工から数年後、破風板に色褪せが起こります。

破風板が色褪せてしまっていてもすぐに不具合などが起こることはありませんが、放置していると塗膜の剥がれなどが起こります。


塗膜の剥がれ


塗膜とは、塗料が固まって板の表面で膜状になったものです。

塗膜の剝れは、表面が傷んでいるだけなので直接、破風板が傷むことはありません。

ですが、塗膜が剝れたまま放置していると、破風板自体が腐食する原因になります。

なので、破風板の塗料が剝れていた場合は、再塗装を行うことが必要です。


コケやカビ

塗膜の劣化により、破風板が水分を含み、コケやカビが繁殖することがあります。

コケやカビは、生育に日光が必要ないので日当たりの悪い場所でも繁殖します。


破風板の損傷によりますが、高圧洗浄などを行った後に塗装し仕上げることが多いです。


ひび割れ

破風板にひび割れが発生している場合は、雨風が破風板内部に入り込み腐食が起こる原因になります。

なので、早急に破風板を補修することが必要になります。


破風板のひび割れが広範囲ではない場合は、ひび割れしているところを部分的に補修します。

破風板のひび割れが広範囲の場合は、全面を補修します。


破風板の破損


破風板の破損とは、ひび割れより更に上の状態です。

破風板が欠けたり穴が空いていたりしている状態のことです。

破風板が損傷している場合は早急に修理が必要です。


破風板の損傷が激しい場合は、破風板自体の交換が必要になります。


破風板が劣化する原因について


強風

風が強いと物質の風化が進むので、劣化しやすくなります。

破風板は、風を受ける役目も持っているので、他の部分より更に強風の影響が強い場所となります。


千葉県市原市で強風の影響で破風板劣化していて修理をご検討の方は株式会社ネステアまで


雨水が原因で破風板の素材が劣化します。

塗装が剝れやひび割れが起きている破風板に雨が当たることにより、内部へ雨水が染み込んでしまうことが原因で腐食が進行していきます。


金属系の破風板の場合、錆びの原因は雨水です。

錆ないようにする為には、破風板を塗装することです。

金属系の破風板を塗装することにより、雨の耐久性が向上します。


雪が積もる地域に限定されますが、屋根に降り積もった雪が落下する際に破風板を傷つけてしまうことがあります。

雪や、つららも水分を含んでいるので、破風板の腐食の原因になります。


紫外線

紫外線(日光)により破風板の素材は劣化します。

特に日が良く当たる南側の破風板が損傷しやすいです。


雨の際とメンテナンスは同じく破風板を塗装することにより、紫外線に強くなります。


塩害

塩害とは、海からの塩分により、建物が劣化することです。

塩害がない地域と比較したところ、塩害のある地域は破風板の格別に早くなります。


塩害の耐久性が高い塗料を使用することにより、頻繁に破風板の再塗装を防ぐことができます。


鼻隠しの劣化症状

鼻隠しには雨樋が取り付けてある為、屋根から落ちてくる雨水が雨樋に入る際に水が飛び散るので、屋根の部分でも劣化しやすい部位です。

防腐剤や塗装を行い、板金剤を貼り、劣化を防ぎます。


木製の鼻隠しは、収縮や膨張を繰り返すので塗料が剥げやすく、屋根より塗装が早く劣化する場合があります。

塗料が剝れ落ち、下地まで傷んでしまうと垂木の腐食に繋がり、修理に補修費用が加算されてしまいます。


破風板の劣化を放置した場合


雨漏りする場合

破風板の破損や劣化を放置した場合、内部は腐食します。

内部が腐食した場合、腐食したことが原因で出来た隙間を雨水が浸すようになります。

このような状態になってしまうと、雨漏りとして家の中にまで影響が及んでしまいます。


破風板が落下する可能性

破損や腐食している状態の破風板を放置していると、剝れ落ちる危険性があります。

特に、木質系の素材を使用している場合、腐食しやすく、腐食が進行すると落下することがあります。


破風板以外の部分の劣化

破風板が錆びた場合、他の金属材に錆びが移ることがあります。

錆が広がると、破風板だけではなく広範囲で劣化が起こります。


補修費用が増える

破風板の小さな劣化を放置していると、広範囲で劣化が起こります。

放置を続けた結果、補修費用が増加します。


最悪の場合は、建物全体が劣化し建て直しが必要になることがあります。


破風板の修理方法

破風板の塗装

破風板の塗装は、比較的に破風板の損傷が軽い場合に行われます。

木材系・金属系・窯業系など問わず破風板の塗装を行えます。


破風板の塗装の施工手順は、

①下地処理を行います。

下地の補修と劣化部分を剥がします。


②下地処理後は、下塗りを行います。

中塗りと上塗りを剝れにくくする効果があります。


③下塗り後、中塗りを行います。


④中塗り後は、上塗りを行います。

破風板の塗装工程は上塗りで最後になります。


破風板の塗装の効果は耐久性や防水性を向上させることです。

かかる費用も他の方法と比較したところ安くなります。

ですが、防火性能の上昇に関しては、ほぼ期待できません。


破風板の金属巻き

破風板の金属巻きとは、既存の破風板の上に金属を重ね貼りします。

金属はガルバリウム鋼板を使用します。

塗装と比較すると防火性が向上するという利点があります。


破風板の金属巻きの施工手順は、

①ガルバリウム鋼板を元の破風板のサイズに合わせて切り離します。


②切断したガルバリウム鋼板を折り曲げて、破風板に巻き付け表面をカバーします。


③鋼板を取り付けた場所にある隙間や、破風板と破風板のジョイント部分をコーキングで埋め終わったら、破風板の金属巻きの工程が終了となります。


コーキングとは、施工の際にできる小さい隙間をコーキング材(充填材)でカバーすることです。

細かい作業になりますが、気密性や防水性の保持の為にはコーキングは欠かせません。

その他にも、鋼板と破風板に境目があると悪目立ちしてしまうので見た目が悪くなります。

見た目を良くする為に必要な作業になります。


破風板の交換

破風板や下地の損傷が激しい場合は、再塗装や金属巻きでは修理が行えないので、破風板を交換する必要があります。


破風板の交換の施工手順は

①既存の破風板を剥がします。


②破風板を剥がした次は、下地の補修を行います。


③下地補修の次は、新しい破風板を取り付けます。

新しい破風板の取り付けで施工終了となります。


破風板自体を取り換える為、希望によって木材系から窯業系など、材質の変更が出来ます。



鼻隠しのメンテナンス方法

鼻隠しの劣化が気になり始めたら放置せず早めに塗装を行うことが大切です。

劣化したまま放置した場合、屋根の内部まで被害が及びます。

屋根や外壁塗装と同時に鼻隠しや破風板も合わせて塗装を行う方が別々に塗装を行うより足場代などかからなくて安く済みます。


鼻隠しに付いている雨樋は外さず塗装を行う時もあります。

そのまま同じ塗料で雨樋・鼻隠し・破風板を塗装していく場合があります。

同じ塗料で塗装を行うことで、一体感があり、見栄えが良くなります。


鼻隠しの塗装工程


電気サンダーで古い塗膜をケレン

ケレン作業の手間を惜しむと、すぐに塗膜が剝れやすくなることがあります。

ツルツルした表面の場合は、塗料を密着させる為に目荒らし(足付け)と呼ばれる作業を行います。


錆を防ぐ

錆やすい鉄製の鼻隠しの場合は、サビ落としを行い、次に脱脂を行い、最後に錆止めを塗っていきます。


雨水の侵入を防ぐ

必要な箇所にコーキング材で雨水の侵入防止処理をします。



下塗り

塗り塗料を密着させる為にシーラーと呼ばれる下地材を塗ります。



上塗り

シーラーが乾いた後に上塗りを2回行い、鼻隠しの塗装は終了します。